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ペン習字から学ぶ感性のボーダーライン②
前回のブログでお伝えした、キレイな文字とそうでない文字を分ける3mmの違い。
それは「常に他の点と線とを合わせなくてはいけない場所が実はたくさんある」ということです。
例えば、「三」という漢字を書く場合、
3本の線の間隔が等しいとキレイになるということはみなさんおわかりになると思います。
しかし、「任三郎」という漢字を書く場合、
いくら「三」という文字がキレイでも
「任三郎」ではおかしいのです。
書いた文字のバランスはもちろん、前後の文字のバランスでも決まるわけです。
これに気づいた時、自分は映像を作っている時のことが思い浮かびました。(お待たせしました笑)
映像も多くのカットを繋いで一つの映像作品を作ります。
その際に「このカットはここから見せる」「このカットはここまで見せる」
という点を決めます(In点、Out点の設定)
その判断基準は基本的に手ぶれが起きる前や後でカットするという感じです。
しかし、こんな風にカットしてキレイなカットだけを繋いでいったとしても、
いざ音楽に乗せてみると違和感だらけになるんです。
自分が自身を持って残していったキレイな映像達なのにも関わらず!です。
その為、編集がある一定の段階まで終わる度に最初から再生したりして、
全体の流れを確認し、リアルに0.3秒とかいうレベルでカットを伸ばしたり縮めたりする作業が必要となるわけです。
この積み重ねが違和感のない映像を作り出し、見る人に「魅せる、感じる、感動する」映像をお届けできる秘訣になっています。
ペン習字からここまで思い浮かべるのは恐らく自分くらいだと思いますが(笑)、
ふと感じたことをブログにさせていただきました。
みなさんも一度、自分の名前を丁寧に書いてみて、
己と向き合ってみるのもオススメですよ。