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カップヌードル 〜やっぱり生がいい〜
編集の住友です。
今日取り上げるCMはこちら↓
橋本環奈さんが学生に扮して(?)バカなのにカッコ良く見える技の数々を披露するというCM
これ、めちゃくちゃ凄い技の数々ですよねーーーー!
「どうやって撮ったの?」や「よくできたCG(コンピュータグラフィックス)だよな」と思われる方がほとんどだと思います。
答えを言ってしまうとこれ実写でめちゃくちゃテイク重ねて撮っているだけで編集はほぼしていません。
いや、怠けているわけではないと思いますよ?笑
今日はそれを説明しますね。
このCMには編集では作り出すことのできない生素材ならではのリアリティがあります。
これは以前のブログでも書かせていただいたスロー再生や彩度の調整などの小手先のテクニックは
逆効果なわけです。
言うならば、「敢えて編集しない」という選択肢を選ぶことで「リアリティを演出」しているわけです。
まさに逆転の発想ですよね。
決して、編集するのがめんどくさかったわけではないということはこのCMの編集者に代わって、
お伝えしておこうと思います。
編集マンは動画を制作するにあたって、
「この動画では視聴者に何を伝えたいのか?」ということを考えて作ります。
今回のCMの場合、カップヌードルという「安価」でありながら具材が「充実」している商品のPRに
安価な食品のターゲット層である「学生」の「充実」した学校生活を絡めて表現しているわけですが、
CMの狙いは「学生達が学校でこのCMを話題に出してマネしてくれること」なんです。
学生A「あのカップヌードルのCM見た?」
学生B「見た見た!すげーよな!あのトリプルフォークって技なら俺たちもできるんじゃね?」
学生C「だよな?今度やってみようぜ!」
なんてことになったらカップヌードル3個お買い上げですよ(笑)
実際、ここまで上手くいかないにしろカップヌードルの話題は出やすくなるので、
学生達の間で「カップヌードル」という言葉の意識付けがテレビの壁を越えて拡散するわけです。
だからマネしやすいように全体像がわかる引きの絵で編集点を作らないようにしているわけです。
「編集しないことで、この動画の狙いを実現させる」
これも編集マンに求められる重要なスキルになるのです。