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2015.06.07
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タイの感動CM 〜過去と現在の色〜
まずはこれをご覧ください。
素晴らしいお話ですよね。
「情けは人の為ならず 巡り巡って己が為」
それを映像で表現している見事な作品だと思います。
さて、今回はこの映像から。
今回のこの映像を見ると二つのタイムライン(時系列)が交互に現れているのが分かりますか?
お医者さんが子供の頃(お父さんが元気だった頃)と、
お医者さんが医者になった頃(お父さんが病床に伏している頃) です。
おそらく多くの人がそれを無意識的に理解できたはずです。
しかし、こんなこと何故人はできるのでしょうか?
それは映像にある細工が仕掛けられているからです。
分かりますか??
え、分かる?そうですか。
・・・・いや、分からないでいてください。
どうか、お伝えさせてください。
正解は「色」です。
昔の写真を見た時に「色褪せている写真」ってありますよね?
これは写真に印刷された色が太陽の紫外線がもたらす漂白効果によって変色することによって起きます。
これを人間は日常生活の中で体感しているから、いざ映像で彩度を下げる(色を抜く)とその映像に昔っぽさを感じるわけです。
これを元にもう一度映像をご覧ください。
過去の映像というのが、現在の映像とどれほど色が違うのかが分かっていただけると思います。
些細なレベルで行っているこのような編集作業により、
映像は無意識のうちに時間や、空間を超越していくわけです。