BLOG
ブログ
2015.12.06
未分類
映像と音がサウンドする③〜敢えてリズムをズラして作る〜
前回のブログでは「サウンドする」という定義についてお話ししました。
音楽をされたことがある方ならご存知かもしれませんが、音楽にはリズムがあります。
このリズムに全ての楽器が合うことで心地よい音楽になるわけですが、
急にそのリズムが崩れるとどう感じますか?
とても緊張しませんか?
「え?ミス?何が起きたの?」
そう感じる方が多いと思います。
映像を音楽に合わせて編集する場合、この現象を逆に利用することがあります。
基本的には映像のカットしているタイミングを音楽とは常にずらした状態で編集していきます。
そうすることで視聴者には「音楽と映像を分離したように」意識付けます。
しかし、あるタイミングにおいてのみ音楽に合わせた編集を行います。
これにより、今まで意識してなかった音楽と映像の合わせ技で一気に感情が盛り上げることが可能となります。
この瞬間に映像と音楽のピークを持って来ればどうでしょうか?
当然のことながらそこに感動の波のピークを持ってくることができるわけです。
人間には感情の波があります。
感動し続けることはできないのです。
だからこそ1曲5分程の尺においては1度、多くても2度しか感動のピークは作れません。
この数少ないチャンスにきっちり映像と音楽のピークが来るように編集マンは事前に構成を練ってエンドロールに臨む。
こうして「サウンドする」エンドロールを作り続けているのです。