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映像美について考える②
前回のブログの続きです。
前回のブログでは映像美を構成する要素である明るさ・色味についてお話ししました。
今回お話しするのは構図・動きについてです。
・構図
構図というのは人間の目で調整する部分ではないのですが、
例えるとすれば立ち位置で考えることができます。
遠距離から撮影すれば、多くの情報を視聴者に与えることができますが、
受け手がどの情報を得ればいいのかが受け手の感性に左右されるので、
ロケーションがいいことが前提になってきます。
ロケーションが良くない場合、何を見せて「何を見せないか?」が非常に重要となります。
・動き
カメラワークと呼ばれるカメラの動きによって与える印象ですが、
基本的な動き方については大きく分けて4つあります。
1.パン
カメラを左、もしくは右に動かしながら撮影する方法です。
被写体が横に長い、もしくは横に動いてる時などに使います。
2.ティルト
カメラを上、もしくは下に動かしながら撮影する方法です。
被写体が縦に長い、もしくは縦に動いてる時などに使います。
3.ズーム
カメラのズーム機能を使って被写体に近づくように、もしくは離れていくように撮影する方法です。
近づけば被写体以外の物が見えなくなるので視聴者の意識が自然に被写体に集中します。
また、離れれば視聴者に全体の様子を見せることができます。
4.フィックス
三脚などで固定してカメラを動かさないという方法です。
動きという要素を取り除くことで、視聴者に被写体をじっくり見せることができます。インタビュー動画などはフィックスで撮ることがほとんどです。
1カット1カットの映像の美しさを決める要素を紹介させていただきましたがいかがでしたか?
映像制作におけるカメラ撮影の奥深さを感じていただけましたでしょうか?
カメラマンは撮影時にこれらのことを考えながら常に撮影しています。
これらの技術はそう簡単身につくものではなく、だからこそカメラという身近なものが誰の手元にもありながら、映像制作会社が多く存在しているのです。
しかし、誰でも始められるからこそ、映像制作会社の中でも技術力に大きな差が生まれている現状です。
みなさんも動画制作の際には制作会社の制作物をしっかり確認した上で、選ぶことを強くオススメします。