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【動画制作】素材準備段階で注意すべき権利3つと素材サイト利用のポイント

はじめに

動画制作の素材準備で気をつけておくべき3つの権利と、素材サイト利用のポイントを映像作品の制作を検討している企業の担当者様向けにご紹介します。著作権侵害などが気になる際には参考にしてください。

動画制作のためには映像を撮影したり、写真を撮って素材を用意する必要があります。

あるいは、素材サイトなどから既存のものを利用する場合もあります。

素材準備などの段階で注意すべき3つの権利

動画制作の素材準備の段階で、注意すべき権利を主に3つご紹介します。

  1. 著作権
  2. 商標権
  3. 肖像権

以下にそれぞれ解説します。

①:著作権

著作権とは、著作物や著作者を保護するための権利です。

個人や企業が創作した作品を第三者が無断で使用しないよう、適切に守る効力があります。

著作権は、著作者を対象とした「著作者人格権」と「著作財産権」、著作物制作に関わる立場の人に対する「著作隣接権」の3つに大きく分けられますので、以下にそれぞれ解説します。

1つ目の著作者人格権は、「著作者が著作物に対する思い入れや、著作者自身の名誉などを守る権利」です。

具体的には、以下のような権利が認められます。

  • 公表されていない著作物を公表するかどうか。公表するならどのような条件で公表するかを決められる権利
  • 公表する際に著作者名を表示するかどうか。表示するなら実名かペンネームなどで表示するかを決められる権利
  • 著作者以外の第三者が、著作物のタイトルや内容を勝手に改変させない権利

著作権は著作物を実際に創作した個人にあるのが基本です。しかし、会社の業務として動画作品を自社で全て製作した場合は、作品制作時の契約書や社内規定などで著作に関する取り決めがされていれば、それに従って判断されます。つまり、「業務を担当した社員に著作権があるのではなく、会社側に認められる」ことがあります。

2つ目の著作財産権は、「著作者の財産的利益を確保するための権利」です。

具体的には以下のような権利が認められますが、多岐にわたって分類されています。

  • アナログ作品をデジタル化したり、コンテンツを録画や録音などで複製する権利
  • 著作物をスクリーンなどに映して、公に上映する権利
  • 無断で翻訳や編曲、形を変えて二次的著作物を創作されない権利

インターネットで見つけた画像などを何気なく使用してしまうと、このような権利侵害につながりますので注意が必要です。また、動画を編集する際に無料アプリを使うケースでは、アプリ内の素材が全て著作権に関係ないわけではありませんので、確認してから使用すると良いでしょう。

3つ目の著作隣接権は、「コンテンツを配信する事業者や演出家・出演者などが、著作者でなくても録画や複製、公表などが認められる」権利です。

これにより、著作者に代わって配信事業者などが著作権侵害で起訴することも可能になっているため、著作者にとっては助かる権利と言えます。例えば、CD音源は作詞・作曲家や歌手の権利を、レコード会社に譲渡していることが少なくありません。動画素材にCD音源を使用したい場合は、レコード会社に権利があるかを確認して、権利を持っているところに許諾を得る必要があります。

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②:商標権

商標権とは、「扱う商品やサービスに関連したネーミングやマークなどの商標を独占的に使用する権利」です。

商標権は、前述の著作権と同様に「知的財産権」に含まれる権利です。2つの違いは、著作権は作品が完成した時点で認められる権利ですが、商標権は商標登録をして権利が発生する点です。

商標登録されているかどうかは、以下のサイトで検索することができます。

特許情報プラットフォーム

この商標には、ネームミングやマークなど登録が認められたさまざまなものがあります。

特に、素材を準備する際に気をつけておきたいのは商標登録されたマークでしょう。企業やブランドなどのロゴが映っていた場合は編集時に修正することもできますが、撮影する段階でテープを貼ったり、アングルを変えて映らないようにしておきます。有名ではない商品やサービスでも商標登録されているケースがありますので、注意が必要です。

③:肖像権

肖像権とは、「容姿などの肖像を無断で公表や使用をされない権利」です。

素材を用意する際に、この肖像権が関連する場合がありますので注意しなければいけません。

肖像権は、大きく「プライバシー権」と「パブリシティ権」に分けられますので、以下にそれぞれ解説します。

1つ目のプライバシー権は、「許可なく撮影されたり、無断で写真や映像を公開されないようにする権利」です。

誰にでも認められる権利ですので、関連する可能性が高いのはこちらでしょう。

例えば、街中で撮影した映像に通行人などを含めて映っている人物がいる場合は注意が必要です。

その人物から撮影許可を得るのはもちろん、通行人などの顔が個人を判別できる程度で映ってしまっていたらカットするか、ぼかしなどの加工をする必要があります。意図なく映ってしまっていたのならそのように対処が必要ですが、素材の撮影時に個人が特定できないように予め配慮しておくと安心です。

2つ目のパブリシティ権は、「芸能人やスポーツ選手などの有名人が、経済的な利益や価値を保護するための権利」です。

例えば、第三者が勝手に有名人の写真や映像などを、商品・サービスの宣伝などに使用してはいけないのは、このパブリシティ権を侵害してしまうためです。写真や映像に有名人の顔だけでなく、名前を載せた場合も適用されますので注意が必要です。

以上の2点が肖像権の詳細ですが、素材を社内で撮影する場合にも肖像権が関連します。

社員などの従業員が出演する映像を撮影する場合は事前に許可を得たり、退職後の動画利用について意向を確認しておくとトラブルを防ぐことができます。

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素材サイト利用の4つのポイント

動画素材を準備する際に、素材サイトを利用する場合もあるのではないでしょうか。

次に、素材サイト利用のポイントを4つご紹介します。

  1. 商用利用が可能かどうか
  2. ロイヤリティフリーには注意する
  3. 利用規約は必ずチェックする
  4. ファイル形式と画質を確認する

以下にそれぞれ解説します。

①:商用利用が可能かどうか

商用利用とは、利用者が利益を得る「営利目的」で使用することです。

自社商品やサービスの紹介動画はもちろん、会社のホームページや説明会などで動画を公開・放映する場合も

素材は商用利用可能である必要があります。

また、素材サイトが「フリー素材」となっているケースでは、

無料で利用できるという意味になっていることも少なくありません。そのため、商用利用が可能かどうかは必ず確認しておきます。動画に限らず、写真など他の素材でも同様にチェックしておくと安心でしょう。

②:ロイヤリティフリーには注意する

ロイヤリティとは、「特許や著作権の使用料」のことです。これを無料にしたものがロイヤリティフリーです。

しかし、ロイヤリティフリーであっても素材の許諾関連は注意が必要です。

例えば、素材モデルの肖像権使用許諾については「モデルリリース取得済み」といったような記載がなければ、許諾が得られているか確認をしなければなりません。

また、建物などについては権利所有者から「プロパティリリース取得済み」であるか確認することで、使用許諾が得られているかチェックすることができます。

このように、ロイヤリティフリー素材だから許諾を得られているとは限りませんので、使用する際には注意します。

③:利用規約は必ずチェックする

素材サイトを利用する際には、記載されている利用規約は必ずチェックするのがポイントです。

前述の商用利用が可能かどうかは、この規約に載っていることがありますので確認すると安心です。

利用規約は素材サイトによって、以下のような内容があります。

  • 改変が可能かどうか
  • 利用する際には素材サイトに報告が必要かどうか
  • クレジットやリンク表記が必要かどうか
  • 素材自体を商品として配布や販売の禁止(商品化禁止)
  • 利用範囲はどこまで可能か

動画素材を編集して使用する場合は、改変が可能なものを扱います。

素材を利用するに当たって、報告や使用許可が求められている場合はそれに従います。

また、素材の作成に関わった人などを記載する「クレジット表記」を必要としている素材サイトもありますので、動画のエンドロールや概要欄などに載せておきましょう。さらに、素材自体を複数の利用者間で配布することを禁止している場合もあります。フリーだから手軽にシェアできるわけではありませんので注意が必要です。

公序良俗に反する使い方を禁止するなど、素材サイトで記載されている利用範囲を守ることも大切です。

例えば、動画内にお客様やユーザー様のコメントを載せる場合に、素材サイトのモデル写真などを利用するのは許可がなければ規約違反になる可能性があります。

このように、利用規約の確認は必須ですが、素材サイトに利用規約がない場合は直接サイト側に問い合わせるか、別の素材サイトを検討するのがポイントです。

④:ファイル形式と画質を確認する

動画のファイル形式は、主に以下の種類があります。

  • MP4 (.mp4)
  • AVI(.avi)
  • MOV(.mov)
  • WebM(.webm)

MP4は多くのプラットフォームで対応しているファイル形式で、比較的大きな容量の動画を圧縮するのに向いています。AVIはWindowsでの動画編集や再生に向いていて、MOVはMacに適しています。AVIとMOVには対応していないSNSなどがあります。WebMはファイルサイズが比較的軽量なのが特徴で、Web上で扱いやすい形式です。

ファイル形式はさまざまな特徴がありますので、素材サイトで扱っているタイプを確認しておくことが必要です。

MP4は汎用性があり、さまざまなケースで使用されている形式ですので迷った場合にはおすすめです。

また、素材サイトに画質の違いがあることは少なくありません。特に、無料素材の場合は有料よりも画質が荒くなることがあります。サンプルなどで画質のチェックは必須ですが、予算によっては有料の素材を検討するのも良いでしょう。

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動画の素材準備や作品制作はプロに相談しよう

以上、素材準備などの段階で注意すべき権利と素材サイト利用のポイントをご紹介しました。

予想外な部分で権利侵害をしてしまうことがありますので、権利関係の確認は素材準備において大切な項目です。

それは、素材サイトを利用する際も同様ですので、自社では確認が難しい場合もあるのではないでしょうか。

そこで、プロの制作会社に相談する方法があります。

弊社ファーストトーンでは素材を持ち込んで編集の依頼はもちろん、多様な映像制作の目的や課題整理から一貫して承っております。下記事例紹介を参考に映像作品制作の際は、ぜひご相談ください。

Strength 弊社が選ばれる理由

映像製作の豊富な実績

採用、学校、ブライダル動画を年間2000件の実績を作り上げている、大阪と東京を拠点として活動している映像制作会社です。

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ご希望や詳細な情報をヒアリングさせていただき、制作期間からご契約に至るまでの流れ、内容についてお打ち合わせを行い対応いたします。

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新進気鋭のクリエイター集団

ヒアリングから企画・撮影・編集まで一貫した体制で、ドローンなども駆使し、デザイン・CG・音ともに高クオリティな動画を創り上げます。

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映像制作で魅力を最大限に引き出す

しっかりとヒアリングをさせて頂いて依頼者様のことを理解することが、魅力という刺激のある映像制作に繋がります。

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