動画制作を依頼するときの全体の流れと、注意するべきことを全解説
はじめに
動画制作の依頼をするにあたって、どのような流れになるかイメージできますでしょうか。
制作を依頼するとして、自社の工数はどれくらいかかるかなどがイメージできないと、なかなか依頼することも難しいかと思います。今回の記事では動画制作の流れと、各段階における注意点について見ていきます。
動画の依頼
動画制作を依頼するとき、全て任せれば、良い動画ができるものだと思ってはいませんか。
動画制作においては、依頼側と引き受ける側がコミュニケーションを綿密に取らなければうまくいくことはありません。
なぜなら動画には様々な要素が含まれているため、なにもコミュニケーションを取らずに依頼側の意図が反映される動画にすることは、極めて難しいからです。
一方、依頼時の準備が盤石にできており、適切なコミュニケーションを取ることができると、当初思い描いていた以上のクオリティの動画を制作することも可能となります。
動画制作の依頼の流れの全体像
まずは、動画制作の依頼をする時の全体の流れについて見ていきます。
①打ち合わせ
まずは、動画の制作をする方と動画の制作を依頼する方とでコミュニケーションをとり、この段階で動画制作のゴールを定めます。
動画制作をするにあたって、どんな動画を作るのかという最終到達地点が定まっていない状態では、動画制作にあたることはできません。そのため、制作をする側、依頼をする側がどんなものを求めているのかをヒアリングして、どんなものを作るのか明確に理解する必要があります。
このヒアリングの段階で明確にすることは、まずは依頼者がどんな目的のために動画の制作を依頼しているかということです。制作した動画は、依頼者が求めている理想の状態に近づくための手段に過ぎません。そのため、制作した動画を用いて、どのようなことを達成したいのかということを明確にします。
そして、その状態を達成するためにはどのような動画を作ることが最適解なのかを、制作者が依頼者とコミュニケーションをとりながら明らかにしていきます。
例えば、商品の売上を上げることを目的として、動画の制作を依頼します。制作者が動画として視覚的にかっこいい動画を作ってくれたとします。動画の質が高いかどうかはもちろん重要ではありますが、どれだけ質が良い動画ができたとしても、その動画をきっかけとして売上が上がったという数値の結果が出なければ何の意味もありません。
そのため、依頼者側から、動画を作る上でどのようなことを達成したいかを制作者に共有して、目的を達成するための手段を経験豊富な制作者に提案してもらうという流れで依頼する必要があります。
②企画の考案
動画制作で、達成したい目標を明確にしたのちに、その目標を達成するための方法を企画として考えます。
理想の状態を叶えるための手段を考えるということですが、方法は何通りでも考えられます。
そのため、企画立てにおいて最も大切なことは、最適解を求めることにあります。
例えば、同じ状態を達成できるのであれば、より予算のかからない手段を用いた方がいいはずです。動画時間についても、高い予算をかけて10分間の動画を作るよりは、コストをおさえて3分間の動画を作る方がより良い解決策となる可能性があります。
また、動画の長さでコストが変わらない場合でも、動画の構成によっては、視聴者の視聴維持率が変わることは考えられます。せっかく作った動画は少しでも長い時間、視聴者に見て欲しいはずなので、構成を踏まえた企画は重要です。
企画を考えること、つまりコンセプトや構成を考えることが動画制作者の腕の見せ所となります。なぜなら、作成する動画の種類や構成を何通りでも考えることができるからです。
理想の状態に近づくため、最適な企画を立ててくれる制作者に相談しながら進めるべきであり、ここの段階において数人の制作者に企画を立てることをお願いして、最も良い動画制作者を選ぶという方法も考えられます。
③シナリオの作成
企画が決まったら、それをもとに、動画の内容や画角を事細かにイメージする段階に入ります。ここでは、動画の制作者の頭の中にあるイメージを、台本や絵などの、具体的に共有できる形に落とし込む作業となります。
具体的な形に落とし込む段階なので、例えば企業のブランドイメージに合うかどうかなどをこの段階で依頼者側が判断して、指摘することが必要となります。
また、この段階で撮影の場所やキャスティング、撮影方法などの情報が事細かに決まっていきます。場所の下見をしたり、出演モデルのオーディションなども同時に必要となるでしょう。この段階で、当日の撮影で用いる細かいスケジュールなどを記した「香盤表」というものも制作者によって作成されます。
出演者やスタッフの動き、撮影の時間配分など事細かにわかるものとなっています。ここの準備の質で、当日どれだけ理想的な動画を撮影できるかということが決まります。
④撮影
前の段階で作成した香盤表に沿って撮影を始めます。撮影では、照明の方、カメラマン、出演者、マネジメントや進行管理などをする方など様々な人に参加してもらいます。
依頼者も当日同席することがほとんどですので、演者や自社の商品の魅力が最も伝わるようなパフォーマンスを意識して撮影を見ておく必要があります。
動画は編集技術次第でクオリティが高くなるようにも思われていますが、あくまで素材ありきでの動画編集であり、どこでどのようなシーンをどのような画角で撮影できるかが完成した動画のクオリティに大きな影響を与えます。
こう説明すると、当日にどれだけ良い動画を撮るのかが勝負のように思われるかもしれませんが、事前にどれだけのことを想定して、どれだけ事細かに考えて撮影をしているかが、撮影した動画のできを左右します。
⑤編集
撮影した動画を切り貼りしたり、BGMやSE、ナレーションの音声を当てはめていきます。
動画編集によって画面を切り替えたり、不要な合間をカットしたり、音声を当てはめて空白の時間をなくしたりすることで動画のイメージを変えることは、完成した動画のクオリティを高めるために重要な要素です。
動画の制作を全て任せてしまい、イメージと違うなど大きな変更をまとめてするのはお互いにとって修正の手間がかかってしまいます。そのため、途中途中で成果物を確認することを依頼者も行うと、トラブルが減ります。
⑥試写・納品
制作者が送ってくれた完成した動画を、依頼者が確認します。ここの段階でしっかりと確認して、ミスがないか、本当に当初設定した目標が達成される動画となっているかどうかを確認する必要があります。
基本的に、ここの試写のタイミングで問題がないと判断して、納品をオッケーしてしまうと、それ以降変更することは認められません。そのため、念入りにチェックをする必要があります。
動画の修正では、動画全体の印象が、依頼の段階でイメージしていたものや自社のイメージと相違がないかといった全体のことと、テロップが間違えていないかなどといった細かい部分に関することの両者を確認しておきましょう。
何度も修正のやり取りをするのは、お互い工数がかかってしまうので、なるべく一度にまとめて修正点を共有するようにできるとスムーズです。
動画制作の依頼で注意するべきポイント
今まで見てきた動画制作の依頼の流れに沿って、各タイミングで考えなければならない重要なことについて見ていきます。
注意点①:自分の求める姿をイメージしておく
依頼するにあたって、そもそも依頼者側が目的を持っていなければ、動画制作が依頼者にとって効果的なものになる訳がありません。
どんなビジネスにおいても共通することですが、動画制作を依頼するということは、自分の理想とする状態と、現在の状態との差分を埋めるための行為です。
そのため、理想の状態はどんなもので、現状はどういった理由でその理想が達成できていないのかを明確にしておく必要があります。ここを明確にしておかなければ、制作者も、なんのためにどのような動画を作れば良いのかということがわからないので、確実に失敗に終わってしまいます。目標は数値で定めておくと、動画制作者もイメージがよりつきやすくなります。
例えば、動画が何回視聴されて、平均視聴時間はどのくらいで、その動画を見た人のうち何割が申し込んでくれるかなどです。また、納期や予算など、制作時の制限も具体的に決めておけば、打ち合わせや動画作成をスムーズに進めることができます。
注意点②:初期の段階から完成形をイメージしておく
動画の編集が終わり、最終チェックをしている段階で、追加で必要なシーンを提案したり大きく構成を変えることは、非常に難しいことです。再度撮影をし直す必要が発生したり、編集を一からやり直す必要が発生することもあります。結果、余計な手間やコストがかかってしまいます。
そのような事態を防ぐためには、企画の段階、特にシナリオを作成した初期の段階で、依頼者側と制作者側にイメージの齟齬がないことを確認しておく必要があります。
例えばシナリオ作成のタイミングで、制作者に一任してしまうのではなく、制作者の思い描いているものやその意図を事細かに聞く必要があります。自分がイメージしているものが、制作者がイメージしているものと本当に一致しているのかどうか、絵を描くなど様々なコミュニケーションの方法を駆使して、明らかにしていきましょう。
動画制作は、様々な要素が含まれている複雑なものなので、完成品の説明を言葉だけで行うのは難しいです。そのため細かいコミュニケーションを取ることを怠ってはいけません。
動画制作を依頼するときは、依頼者側の腕も重要
今回、動画制作を依頼する際の流れを見てきましたが、依頼をする側が様々なことを考えて、働きかける必要があることがお分かりいただけたでしょうか。
制作者に丸投げをしているようでは、求める動画が出来上がるはずがないのです。
もちろん動画制作者側も、依頼者側の働きかけが重要だということを十分に理解している場合は、各工程において、依頼者にどのような行いをしてほしいという確認をとってくれ、コミュニケーションをスムーズに行うことも手助けしてくれます。
弊社ファーストトーンも動画制作において、依頼者の意図を汲むことや、依頼者とコミュニケーションを取ることを重要視している動画制作会社になります。
質の良い動画制作をする会社かどうかは、初めの動画制作のゴールのヒアリングや、企画を立てる段階で判断することが可能なので、ぜひ一度、ご相談ください。
また、最新の動画プラットフォームを活用したインタラクティブ動画の制作もご提案しております。
視聴者の動画体験のインタラクティブ(双方向性)を特化させた動画になります。
百聞は一見にしかず。下記動画をご覧ください。
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しっかりとヒアリングをさせて頂いて依頼者様のことを理解することが、魅力という刺激のある映像制作に繋がります。
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